2016.9.22(木)
二十四節気「秋分」は秋の彼岸。空の雲も秋模様。
9月22日は二十四節気の「秋分」。昼夜の長さがほぼ同じになる日で、この日を境に日が短くなり、秋の夜長に向かいます。読書の秋や芸術の秋、音楽の秋など、趣味に没頭するのに良いシーズンですね。
秋分の日は、雑節の「彼岸」の中日でもあり「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」として国民の祝日になっています。秋の彼岸は、春の彼岸に対して「後の彼岸」「秋彼岸」とも呼ばれます。「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、暑さがぶり返すことも減り、過ごしやすくなってくる頃です。
また、七十二候では「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」になります。雷が鳴らなくなる頃という意味で、3月末の「雷乃発声」(かみなりすなわちこえをはっす)に始まり、夏の間鳴り響いた雷も、鳴りをひそめます。
雷雲(積乱雲)が見られなくなり、代わりに秋晴れの空に広がるのは魚のうろこのようなうろこ雲。さば雲、いわし雲などもありますが、すべて空の高いところに広がる巻積雲(けんせきうん)の俗称で、秋の季語にもなっています。いわし雲はいわしが大漁になる兆しだともいわれています。
似たような雲にひつじ雲がありますが、こちらは高積雲の俗称で、ひとつのかたまりが大きめなのが特徴です。
そして、9月23日は雑節のひとつ「社日」です。春分と秋分に最も近い戊(つちのえ)の日を「社日」といい、秋分の日に近い秋の社日は「秋社」とも呼ばれています。秋社では初穂を供えて収穫に感謝する習わしがありますが、各地で行われる行事の形はその土地の神様によってさまざまです。
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