洗い茶巾
蒸し暑くなって参りましたので趣向もそろそろ夏へと
洗い茶巾というのは、その昔利休さんに瀬田かもんというお弟子さんがおられ、あるとき大振りの平茶碗が何かに使えないかと利休さんに言われたそうです。
その茶碗にあった大振りの茶杓を瀬田かもんは作り、真夏にたっぷり水を入れそれを琵琶湖に見立て茶杓を橋に見立て、茶巾を浮かべお点前の中で茶巾を絞って涼しそうな音を立てたそうです。
利休さんは偉く感心したそうです。
ちなみに琵琶湖に掛かる大きな橋とは瀬田の唐橋がむかしはあったのです。瀬田に瀬田の大橋を掛けた茶人の頓知です。
水をたっぷり入れた茶碗に茶巾、茶筅、茶杓を仕組んで建て付きに置き、いつものように総礼です。
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