2020.6.30(火)
1年の折り返しの今日、茅の輪をくぐらせて頂きました
1年の折り返し地点6月、神社の鳥居の前には、茅(ちがや)というイネ科の植物を編んだ茅の輪(ちのわ)が置かれます。その茅の輪をくぐって、半年の間に身に付いた穢れや災いを払い落として心身を清め、1年の残り半分の無病息災を願う行事です。
かつて宮中の貴族たちの間には、「夏越の祓」の際に氷を食べて暑気を払う習慣があり、氷室(ひむろ)と呼ばれる氷の貯蔵庫から氷を運ばせていました。
しかし当時の氷は大変貴重で庶民が食べられる物ではありませんでした。そこで麦の粉を練って蒸した、ういろうを三角形に切った、氷に似せたお菓子を作って食べていました。
また「水無月」の上に散らされた小豆は、悪魔祓いの意味合いがあります。豆自体が鬼や悪魔が嫌う食べ物。また赤い色も魔除けの意味合いが強く、赤い豆の力で体の中から魔を追い出そうとしたと思われます。
梅雨から夏という食欲不振や夏バテで何かと体調を崩しやすい時期、昔の人は「水無月」を食べて、無病息災を祈願しながら夏を乗りろうとしたのでしょう。
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