初鰹(はつがつお)
鰹は5月頃から黒潮に乗って遠州灘から伊豆半島、房総沖まで北上します。
漁の最盛期は盛夏。
多くはピチピチ跳ねる生きの良い鰯を餌に一本釣りします。
初物には他の食べ物にはない生気がみ
なぎっていて食べれば新たな生命力を得られると考えられ、さまざまな言い伝えも残っています。
「初物七十五日」(初物を食べると寿命が75日のびる)
「初物は東を向いて笑いながら食べると福を呼ぶ」
「八十八夜に摘んだお茶(新茶)を飲むと無病息災で長生きできる」(新茶を贈る風習もあります)
初鰹も同様で「初鰹を食べると長生きできる」とされ、大変珍重されました。
鰹は名前に初を冠して特別視された数少ない魚。江戸っ子は女房を質に入れても食べたいと言い、仲間に先んじて食べると自慢の種になりました。
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