花筏 川端道喜製
長い長方形のお餅に桜花の印を入れた花筏は、餅の桜色とほんのり透けて見える餡の小豆色が重なり合う大変趣の有るお菓子で、裏千家の利休忌(3月28日)の主菓子として使われることでも知られています。
なぜ利休忌に花筏なのか。
こんな説があります。
花筏、そもそもはなんと、川に流された骨壷が筏から外れた姿だというのです。
昔は川に筏にくくりつけた骨壷を流し、早く紐がとけて壷が川に落ちると早く極楽にいけるとの言い伝えがあり、花筏はその跡をかたどったもの。花は、骨壷と一緒に添えられていたものなのだそうです。
このお菓子を利休忌に使われるのは裏千家だけで、表千家では
利休饅頭、別名朧饅頭を使いま
す。
利休は、身長が180センチもありました。いまでも、180センチは大きい方ですが、当時としてはかなりの大きな男性だったようです。
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