短夜(みじかよ)
明易し、明急ぐ、明早し(あけやすし、あけいそぐ、あけはやし)
春分を境に夜は短くなっていきます。
夏至の頃、1年で最も夜が、短くなります。
この季語は単に夜が短いと言うだけではなく「夜がやって来たと、思えばあっという間に明けてしまう」
そんな儚さを込めています。
特に男が女の家に通っていた平安時代の和歌などには、逢瀬の時間が短くなる夏の夜をうらみ、切ない別れを繰り返す明け方の情景を歌ったものが沢山あります。
また、夏の夜の蒸し暑さから、ぐっすりと眠る事が少なく、夜を短いと感じる生活の様子も思い起こさせます。
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