2014.9.15(月)
待宵、小望月、十四夜月
(まつよい、こもちづき、じゅうしやづき)
本来『待宵』は、人を待つ宵という意味の言葉でした。
江戸時代の『俳諧歳時記栞草』の「翌の夜の晴曇り、はかりがたければ先月宵月を賞する也」
という一節により陰暦8月14日の宵、つまり「中秋の名月」の前日や、その日の月を指すようになりました。
翌日の名月に期待しつつも、必ず晴れるのら限らないという思いで眺める待宵。
空にかかる月はあとわずかで満月。
放つ光も満月に遜色ないほどの美しさ。
それでもなお、わずかに満ち足りない、そんな未完成の悲しさに惹かれる思い、切ないですね。
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